会社を辞める理由---自己裁量できてますか?
今日の朝、ニュースでこういったことが報道されました。
1日11時間以上働く中年男性は、7~9時間の標準的な勤務時間の人に比べて
急性心筋梗塞を発症するリスクが1.6倍になるとする大規模調査結果を、
国立がん研究センターや大阪大のチームが14日、発表した。
特に会社員や50歳以上の人が長時間労働の影響が出やすいとしている。
長時間労働と急性心筋梗塞の関係を指摘した日本での本格的な調査は初めて。
疲労回復が不十分になったり、精神的ストレスが増加したりすることが
原因とみられる。
大阪大の磯博康教授(公衆衛生学)は
「長時間労働が健康に影響することが裏付けられた」と話している。
私が見たTVニュースでは、このことに加えて、
経営者や自営業の方より、会社員のリスクが高いと述べ、
その理由の一つとして“自己裁量できないこと”が挙げていました。
自己裁量・・・・つまり
“自分で考え、自分で判断し、自分の責任において実行する” ことです。
自己裁量が、健康に影響を及ぼす・・・ということにショックを受けました。
これまで、我慢してきたことは、良い事ではなかったのです。
裏を返すと、このことが会社を辞めるかどうかの指標の一つになります。
人間は、コントロールへの情熱をもってこの世に生まれ、
持ったままこの世から去っていく。
生まれてから去るまでのあいだにコントロールする能力を失うと、
みじめな気分になり、途方に暮れ、絶望し、陰鬱になることがわかっている。
死んでしまうことさえある。
幸せはいつもちょっと先にある-期待と妄想の心理学 早川書房2007より引用
つまり人は、人間はコントロールされるままだと、
死に至る可能性もあるということです。
これはもう我慢とか、辛抱とか、根性とか、
そういった精神論でかたずけられないということです。
あなたの現在の状況はどうでしょうか?
長時間、働かされていませんか?
自分でコントロールできない仕事で、我慢を続けていませんか?
もしピッタリ当てはまるなら、一度、立ち止まって考えてみてはどうでしょうか?
お金も大事ですが、まず健康でなくては、どうしようもないからです。